第216章

十分後、団地の下に着いた。

 薄井宴は建物には入らず、直接藤堂光瑠に電話をかけ、圭人を連れて下に降りてくるよう言いつけた。

 藤堂光瑠は彼がまだ幼稚園に行くつもりだと聞き、狼狽した。「何しに行くのよ?!」

「降りてこい!」

 薄井宴はきっぱりと二文字だけ告げ、電話を切った。

 命令口調で、拒否は許されない。

 藤堂光瑠の呼吸が荒くなる。もし彼が幼稚園に行って、太郎や次郎に会ったらどうなる?

 でも、自分では彼を止められない!

 藤堂光瑠は少し考え、急いで夏川甘に電話をかけた……親友同士でしばらく話し合い、藤堂光瑠はようやく少し安心した。

 圭人はすでに幼稚園で起こったことを...

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