第228章

薄井宴は意に介さない表情で、「公平な取引だ」と言った。

 太郎は目を剥く。「どこが公平なんだよ?!」

 薄井宴は至って平静だ。「同意しない選択肢もある。選択権はお前の手にある」

 太郎はそれを聞くと、怒りのあまり卒倒しそうになった。

「同意しない? できるのか? 僕にできるのか?! 僕に選択の権利なんてあるのか?!」

 このクソ男は自分と取引をしようと言い出し、もし同意しなければ、兄弟たちの秘密をママにばらすと言うのだ!

 これで彼らの弱みを握ったことになる!

 あのどこか抜けているお人好しのママがそれを知ったら、ショックで死んでしまうのではないかと思うと、想像するだけで恐ろし...

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