第245章

藤堂光瑠は理解できず、「どういうことよ」と訊ねた。

 薄井宴は適当に答える。「具体的には言ってなかった。俺も詳しくは訊いてない。ただ代わりに様子を窺ってるだけだ」

 藤堂光瑠は真剣に考え込んだ。

「甘ちゃんが独身かどうか訊くってことは、八割方、甘ちゃんに気があるってことじゃない。その周防影って人は、人柄はどうなの? 何をしてる人で、歳はいくつ?」

「……俺はただ訊いてるだけで、お見合いの仲介に来たわけじゃない。答えづらいなら別にいい。周防影はいい奴だ」

 藤堂光瑠は唇をきゅっと結んだ。

「別に答えづらくないわよ。秘密にしなきゃいけないプライバシーってわけでもないし。甘ちゃんは独身...

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