第301章

 加賀景城をはじめとする、運の悪い仲間たちにとっては、これは思いがけないサプライズだった!

 同時に戸惑いもする。「どうした、宴?」

「全員、解散だ」薄井宴は振り返りもせず、大股で立ち去った。

 加賀景城はしばし沈黙した後、北条睦月に電話をかけた。

「圭人の方にまた何かあったのか?」

 北条睦月もまた、当惑しているところだった。「圭人は何ともない」

「じゃあ宴は何をそんなに急いでいたんだ?」

 北条睦月は即座に言った。「こっちが聞きたいくらいですよ!俺はただ、藤堂光瑠が棘でチクッと刺されたって伝えただけなのに、そしたら慌てだして……」

 加賀景城は呆れた。薄井宴の奴は、完全に...

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