第324章

ほどなくして、薄井宴と四人が戻ってきた。

 子供たちは薄井宴に連れられて、こっそりとドアを開け、忍び足で家の中へ入っていく。

 五つの視線は、みな固唾を飲んで藤堂光瑠の寝室の方角を見つめていた。彼女に見つかるのを恐れているのだ。

 しかし——

「そこで止まりなさい!」

 藤堂光瑠の声が、彼らの背後から響いた。

「!」全員が一斉にびくりと震え、足を止める。

 そして、そろって振り返った。

 藤堂光瑠はエプロンを身に着け、手には包丁を握り、キッチンの入り口に立っていた。秀麗な眉がきつく寄せられている。

「どこへ行っていたの? どうして外から帰ってくるの?!」

 彼女は四人がず...

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