第334章

向かいの部屋では、藤堂光瑠が三郎を寝かしつけた後、急いで自室に戻りシャワーを浴びた。

 服を脱ぎ、自分の首筋にある赤い痕を見て、彼女は恥ずかしさで頬を真っ赤に染めた。

 歳を重ねて身体が求めているのか、それとも心に彼がいるからか、今夜、三郎が突然目を覚まさなければ、自分を彼に捧げてしまっていたかもしれない。

 まさか長年清廉潔白に過ごしてきたのに、こんなにも早く心が乱れてしまうなんて。

 彼にキスされた時、緊張し、そして胸が高鳴った……。

 藤堂光瑠は無意識にごくりと喉を鳴らし、目を閉じて小さな顔を上げ、シャワーヘッドの下に立った。高鳴る心を洗い流すかのように。

 しばらくシャワ...

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