第351章

藤堂光瑠は慌てて首を横に振った。「だめ、だめ! 連絡しちゃだめ!」

「どうしてだ?」

「わ、私、彼があなたを傷つけるのが怖いから!」

薄井宴「……それは心配しなくていい。俺が穏便に話し合うから」

「それでもだめ」

彼は巌谷研一とさえ殴り合いの喧嘩をするのだ。薄井宴に会ったら、もっと自制が効かなくなるに決まっている!

何しろ、薄井宴の彼に対する態度は、巌谷研一の彼に対するものよりずっと悪いに違いないのだから!

巌谷研一にすら我慢できない彼が、薄井宴ならなおさらだろう!

もし本当に薄井宴を殴ったりしたら、それこそおしまいだ!

同じ薄井という姓でも、向こうは大社長で、彼は破産した...

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