第360章

【彼から離れろ。あいつと一緒にいるのは危険すぎる】

 藤堂光瑠は、これが例の謎めいた人物からのメッセージだとわかっていた。宴の仇であり、ずっと宴の死を望んでいる男だ。

 宴と付き合う前から、彼のことは好きではなかった。まるで狂人のようだと思っていた。

 そして今、宴が自分の恋人となり、ますます彼が嫌いになった。

 恋人の仇は、自分の仇でもあるのだ。

 藤堂光瑠は眉をきつく寄せ、メッセージを返す。【昼間の事故は、あなたが仕組んだの?】

 男からの返信。【俺じゃない。だが、誰の仕業かは知っている】

 藤堂光瑠はすぐさま問い詰める。【誰?】

 相手は言った。【お前も知っている人物だ...

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