第371章

権力がどれほどあろうと、道理というものはあるだろう?

 薄井家の一同は今、居並ぶ大物たちを、まるで非を犯した子の親を見るような目で見つめていた。

 あんたのところの子がこんな理不尽なことをしようとしているんだ、さっさとちゃんとしつけてくれ!と。

 薄井昌山は狡猾だった。族譜への記載を提案したのは彼だったため、車椅子に座ったまま一言も発しない。

 薄井家の他の者たちは、それぞれの利害が絡んでいるだけに、感情を露わにしていた。

「何十年も生きてきたが、血の繋がりもないのに族譜に載せられるなんて話は初めて聞いたぞ! 我々のような大家である薄井家は言うまでもなく、普通の家だって、族譜に誰で...

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