第378章

 しばしの沈黙の後、太郎がようやく口を開いた。

「突然のことで、犯人の顔は見えませんでした。でも、犯人の狙いは明確で、間違いなく計画的な犯行です。それに、動きが素早く正確で、プロの殺し屋みたいでした!」

 藤堂次郎は腑に落ちない様子で尋ねた。「プロの殺し屋なら、どうしてしくじるんだ?」

「しくじってなんかいません。あいつは最初から俺の命を奪うつもりはなかったはずです! プロだからこそ、完璧に俺の急所を避けて、殺さずに傷つけるだけにとどめたんだと思います」

 薄井宴は心に愧じ、罪悪感に満ちた顔で言った。

「お前が怪我をしたのは俺のせいだ。犯人は俺を狙っていた。お前を傷つけることで、お...

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