第379章

夕暮れ時、藤堂光瑠は餃子作りの準備をしていた。

 父と息子が再会した初日だ。本来なら盛大なご馳走を食べるべきなのだろうが、あいにく太郎は体調が優れず、外食はできない。そのため、病室で作ることになったのだ。

 このスイートルームは宿泊費が高いだけあって、その設備は文句のつけようがないほど充実している。

 清潔で衛生的なのはもちろん、備え付けの品々はどれも一流ブランドのものばかりだった。

 料理となると、一家総出で取り掛かった。

 太郎はベッドに横たわって指揮を執り、他の五人が実際に手を動かす。病室内は絶えず笑い声が響き、賑やかだった。

 夕食後、薄井宴は何人かの大物と会うために外出...

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