第385章

目の前の人物の容貌は、まるで整形したかのように変わってはいたが、藤堂光瑠は一目で彼女だと見抜いた。

 何しろ、二人はかつて二十年間も共に暮らしてきたのだ。藤堂光瑠にとって、彼女は知り尽くした存在だった。

 この彼女こそ、藤堂光瑠が六年もの間会っていなかった妹、藤堂心である。

 薄井家の人々が血眼になって探している薄井宴の『正妻』に、藤堂光瑠が一足先に遭遇してしまったのだ。しかも、薄井グループのビルの前で!

 四つの目が交差し、二人の瞳には等しく驚愕が浮かんだ。

 明らかに、こんな場所で互いの姿を目にするとは、夢にも思っていなかったのだ。

 しばらくして、藤堂心は十数センチはあろう...

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