第387章

まさか彼女の夫とやらは本当に自分の会社に勤めていて、離婚したくても相手が見つからないから、この社長である自分に話をつけて、そのろくでなしに圧力をかけてほしいとでもいうのだろうか?

薄井宴はしばらく思案したが、唐暖宁が一体何を考えているのか、皆目見当もつかなかった。

彼は警備員を咎めたりはしなかった。結局のところ、警備員は唐暖宁の素性を知らず、中に入らせなかったのは職務として当然のことだ。

「通達しておけ。今後、唐暖宁が会社に俺を訪ねてきたら、直接俺に知らせろ。俺が会社にいようといまいと、まず応接室に通すんだ。外で待たせるな!」

「かしこまりました」

「あの女三人組のことは調べがつい...

ログインして続きを読む