第392章

どれほど時間が経ったのか――藤堂心は顔がパンパンに腫れ上がり、口の端は切れて血がにじみ、そのまま意識を失った。

藤堂友里奈の手も殴りすぎで真っ赤に腫れ、彼女自身は泣きすぎて息が詰まり、しゃくり上げるばかり。

そこでようやく、薄井宴が止める合図を出した。

友里奈は自分の腫れた手など構わず、娘を抱きしめて胸が裂けるように泣き叫ぶ。

藤堂義尚は目を真っ赤にして言った。

「……もう、帰っていいんだな?」

薄井宴は煙草の灰を指ではじき、まぶたを持ち上げて彼を一瞥する。

帰る? そんなわけがない。

ここからが本番だ。

「俺の息子を罵ったら、1,000万引く。俺の女を罵ったら、1,000...

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