第394章

三人はそろって彼を見た。「?」

太郎は落ち着いた声で言った。

「薄井家の人々が気にするのは、結局、利益だけだ。あの人たちにとって、パパが僕らを家の戸籍に入れようとしてるのは、遺産の取り分を増やすためにしか見えない。つまり、僕らがいるだけで自分たちの取り分が減る。だから反対するのは当然」

そこで一度、言葉を切る。

「けど、口先で反対するだけじゃ足りない。だから僕らの身分を理由にする。僕らが隠し子ってことになれば、パパが戸籍に入れようとしても、正当な顔をして邪魔できる」

太郎の目が、ひどく冷めた色を帯びる。

「たぶん今、薄井家の人々の目には、ママは浮気相手で……藤堂心のほうが、パパの...

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