第399章

薄井宴は周囲の異様な視線など意に介さず、陰鬱な顔のまま真っすぐ薄井昌山のもとへ歩み寄った。

「藤堂心はどこだ?!」

薄井昌山は椅子に腰掛け、年配連中と談笑していた。血色もよく、上機嫌なのがひと目でわかる。

怒気を纏った薄井宴を見ると、薄井昌山は慈しむように笑って言った。

「心なら上で休んでる。おまえが来ないからな、降りてくるのを恥ずかしがってるんだ。ここにいる連中は誰も知らんから」

全部、薄井昌山の差し金だ。薄井宴は冷ややかに目を細め、淡々と言い放つ。

「今日が終わったら、おまえの手持ち株はゼロだ」

それだけ告げると、踵を返し、エレベーターへ向かった。

口調は静かだった。だが...

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