第402章

市役所の職員が、いきなりやって来た。

落ち着きがなくて、肩で息をしている。見ただけで、相当急いで飛んできたのがわかる。

昨夜遅く、薄井宴が「婚姻届の再発行を至急で」と手配した。離婚するから、今日の午前中には必ず離婚届の受理証明を取る——そんな勢いだった。

ところが今朝、市役所側でシステムトラブルが発生して、婚姻届の再発行が遅れに遅れ、ようやくこの時間になって完成したらしい。

上司としては、薄井宴が窓口に現れないことが逆に怖い。大事な用件を滞らせて不興を買ったら、話にならない。だから先に婚姻届だけでも届けておくことにしたのだ。

「午前中に離婚証明が取れなかったのは、市役所のせいじゃあ...

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