第408章

藤堂光瑠と薄井宴が島を出たのは、3日後のことだった。

2人が島で過ごしたのは、結局1週間。

病院に着くなり、薄井宴のスマホが鳴った。周防影からだ。

周防影が何か言った瞬間、薄井宴の表情がすっと沈む。

「……わかった。あとで会って話す」

通話を切ると、彼は眉間に深い皺を寄せたまま、しばらく黙っていた。胸の奥を押さえつけるように息を整え、顔を作り直してから病室へ戻る。

藤堂光瑠は子どもたちと談笑していた。1週間ぶりの再会で、母子はくっついて離れない。

太郎はベッドに横になったまま、穏やかな笑み。

圭人は隣に座り、表情は淡いのに、藤堂光瑠を見る目だけがきらきらしていた。

浮気相手...

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