第415章

相手は「薄井宴に言うな」とは言ったが、「息子に言うな」とまでは言っていない。

だったら、息子にだけ話すのはいいよね?

息子から薄井宴に伝えてもらうぶんには問題ないよね?

そう考えた藤堂光瑠は、スマホを握りしめたまま子ども部屋へ向かった。

ちょうど四人は洗面を終え、階下で朝食を取ろうとしていたところだった。

涙でぐしゃぐしゃの藤堂光瑠を見た瞬間、小さな彼らはぎょっとして駆け寄る。

「どうしたの、ママ?」

太郎が藤堂光瑠の手を引いて座らせた。

圭人は慌ててティッシュを抜いて差し出す。

三郎はそれを受け取り、ママの頬をそっと拭いた。

次郎は息が乱れるほど焦っている。

「ママ、...

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