第422章

周が尋ねた。

「福が出ていってから、あいつの親はどこへ行った?」

「さあね。どうせいい暮らししに行ったんだろ。息子を売った金を握りしめてさ。……ふん」

「連絡先とか、何か手がかりは?」

「ないよ。今さら生きてるか死んでるかもわからん。とっくに縁切りみたいなもんだし、福もあいつらとは連絡取ってなかった」

周は重ねて聞く。

「福が戻ってきて、あなたたちを訪ねたのはいつです?」

田峰光幸がうなずいた。

「何年も前だな。ちょうど俺らが仕事してるときに、いきなり目の前に現れてさ。最初は誰だかわからなかった。そしたら『俺、福だ』って言い出して……いやあ、驚いたなんてもんじゃねえ。うちの女...

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