第428章

藤堂光瑠はいら立ちを隠せなかった。

「来世なんてあるわけないでしょ。あなた、ただ自分を騙してるだけよ! 巌谷研一……薄井宴に当たるべきじゃない。あなた、分かってるじゃない。あの人は何もしてない。鈴川風月がどれだけ彼を愛してたかも知ってる。傷つけたって、あなたが楽になるわけじゃない……自分が余計につらくなるだけよ!」

「俺が、つらくなる? 薄井家の連中がやったことに、あいつが関わってないのは分かってる。だが俺は薄井家を丸ごと潰す。あいつだけは見逃せない。

それに――あいつは薄井青山の、たった一人の血だ。俺があいつを見逃したら、誰が俺を見逃す? あいつが死ねば、俺は解放される」

巌谷研一...

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