第430章

藤堂光瑠は叫び続けた挙げ句、ふっと声が途切れた。

体力の限界に加え、感情が爆発したせいで――そのまま気を失ったのだ。

薄井宴は顔色を変え、慌てて彼女の身体を横抱きにすると、雨の中を車へと駆けた。

乗り込むなりエンジンをかけ、車内の温度を最高まで上げる。トランクから毛布を引っ張り出し、藤堂光瑠をきつく包み込んだ。

そして運転席へ戻り、病院へ向かってアクセルを踏む。

周防影のことは心配していない。あいつは分別がある。自分から危険に飛び込むタイプじゃない。

巌谷研一との落とし前は、藤堂光瑠を落ち着かせてから――あとでまとめてつける。

本音を言えば今すぐ殺してやりたい。だが、いちばん大...

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