第455章

巌谷研一は眉をひそめ、氷みたいに冷たい声で言い放った。

「どけ!」

薄井宴は複雑な顔で一瞬だけ彼を見たが、取り合わない。まっすぐ三人組のほうへ歩いていく。

「みんな、大丈夫か。怪我は?」

太郎と圭人はそろって首を横に振った。

次郎は胸の内を隠しきれず、せかせかと口を開く。

「俺たち、来るのが遅かった。満重真典が先に誰かに殴られて気絶してたんだ。目を覚ますかもわかんねえ……目を覚まさなかったら、この手がかりも途切れる!」

薄井宴は慈しむように次郎の頭をくしゃりと撫でた。

「大丈夫だ」

そして振り返り、巌谷研一を見据える。眉間に皺、表情は冷えきっている。

「行く前に、これを聞...

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