第465章

宝は待ちきれない様子で、ぱちっと目を開けた。

目の前に現れたのは、ふわふわで愛らしい小さなウサギ。宝は目を丸くする。

「うさぎさん?!」

薄井宴は宝を抱いたまましゃがみ込み、淡々と言った。

「宝がウサギ好きなのは知ってる。いちばん綺麗で、おとなしいのを探してきた。気に入ったか」

「好き好き! これ、これから宝のなの?」

「そうだ。これから宝の相棒だ。名前も付けてやれ」

宝は胸の前で手をぎゅっと握り、興奮で声が上ずった。

「わ、わたし……抱っこしてもいい?」

「もちろんだ」

宝がそっと小さな手を差し出すと、ウサギは指先に鼻を寄せ、くんくん嗅いでからぺろりと舐めた。

宝は恐...

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