第477章

藤堂光瑠は、薄井宴の判断を心から支持していた。

目尻を赤く染め、喉の奥を詰まらせながら言う。

「巌谷研一さん……この世に来てから、ずっと苦しいことばかりだったんだと思う。生きてるときに、家族が皆殺しになるのを目の前で見て……死んだあとも、仇も討てないまま、他人に遺体の始末までさせるなんて……。せめて、いい場所を選んであげよう。ちゃんと埋葬して、安らかに眠らせてあげたい」

「……ああ」

薄井宴は短く頷き、静かに言葉を添えた。

「巌谷研一にとっては、死も解放だ。もう、あの手の心の責め苦を背負わなくていい。ようやく休める。家族のところへ行ける」

そこで一拍置き、淡々と続ける。

「この...

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