第483章

パソコンのモニター越しに、「藤一」は反射的に顔を上げ、薄井昌山をちらりと見た。

「どうやら、鈴川風月のことが相当お気に召さないようですね」

薄井昌山は眉間に深い皺を刻み、顔色をどす黒く沈める。

「嫌いなんじゃない。憎んでるんだよ! あの女が俺の息子をたぶらかさなきゃ、親子の縁を切るなんてことになるか?!

あいつの血が腐ってなきゃ、孫がここまで俺の言うことを聞かないはずがない!

宴はあの女に悪く染められたんだ。年長者を敬わない、家族でまとまろうともしない、家のことを何ひとつ考えない。実の祖父にまで、ことあるごとに逆らいやがる!

俺と息子と孫がこじれたのも、全部、鈴川風月っていうあの...

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