第484章

「この中、絶対に裏がある!」

太郎は小さな眉をきゅっと寄せ、首をひねって圭人を見た。

「圭人、薄井昌山が遺灰を寺に隠したって、どう考えてもおかしい。仏堂苑のこと、細かいところまで洗って」

圭人も異変に気づいていたのだろう、表情を硬くする。

「今すぐ調べる」

太郎は畳みかけた。

「関係者は全員、片っ端から当たれ。それと佛雷山の情報も、抜けなく拾え」

「了解」

圭人はノートパソコンを開き、指を走らせ始めた。

太郎はすぐに一本電話を入れ、手下に香客を装わせて寺へ潜り込ませるよう指示する。

午後五時過ぎ。寺の概要は、ほぼ掴めた。

調査によれば、そこは由緒ある正規の寺で、歴史は百...

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