第485章

このとき、薄井宴は警察の指揮官と行動をともにしていた。

一睡もせず、巌谷研一が残した手掛かりをもとに警察と連携し、謎の人物が国内に持っていた拠点を二十か所以上、一気に叩き潰したのだ。

さらに、事件に関わった高官を十数名も身柄確保。

――これで、あいつの国内の手足はほぼもぎ取られた。損害は甚大。今後、国内で好き勝手に動くのは、以前ほど簡単じゃない。

薄井宴としても、胸のつかえが下りた気分だった。

そんな折、「次郎が夜中に鬼を捕まえに行く」と聞かされ、眉をひそめる。

「……本人がそう言ったのか?」

「はい! 口で、そう」

「……どこへ行くって?」

「それが言わなくて。ご存じのと...

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