第493章

薄井宴と藤堂光瑠が病院に駆けつけたとき、薄井家の連中はまさに白々しい芝居の真っ最中だった。

医者が薄井昌山に一通りの検査を施した結果、致命傷はない。だが——人としては、もう終わっていた。

これから先、車椅子に座ることすらできない。寝たきりだ。

生きているだけの死人。

薄井芽子は二人の姿を見た途端、感情が爆発したように声を荒らげ、勢いに任せて噛みついた。

「やっぱりね、上が腐ってりゃ下も腐るってことよ。こんな小さいくせに、よくもまあそこまで悪どいことができるわね! 育てた大人がろくでもない証拠よ! 薄井の血が流れてる? だから何? 鳳凰を雌鳥に預けたって、育つのは所詮ニワトリよ!」

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