第175章:あなたを呪う

俺は彼の顔を見つめ、言葉を待った。

「どんな答えを聞きたいんだ?」

「真実だ。お前があいつを殺したのか?」

「ああ」

彼の目に悔し涙が溢れ出した。「この人でなしが! よくもそんなことができたな!」

「最期にひと目会わせることさえしなかった! あいつは私の息子だったんだぞ!」

マーカスは身を起こそうともがき、声を張り上げた。「自分が何だか分かっているのか? お前は人殺しだ!」

「あいつはセーブルを殺そうとした。だからお返しをしただけだ」

「お前の兄弟だぞ! 血の繋がりというものがあるだろう!」

「兄弟?」俺は声を荒げずに言った。「あいつがいつ、俺を兄弟として扱った?」

「最初...

ログインして続きを読む