第192章:最初の写真

まさにその瞬間、お腹の赤ちゃんが蹴った。シャツが動くのをみんながはっきり確認できるほど、力強い蹴りだった。

デイジーが歓声を上げた。「私の声が聞こえたのね! お返事してくれたんだわ!」

彼女の満面の笑みは、周りまで幸せな気分にさせるものだった。カエランでさえ、今目の当たりにしたことが信じられないといった様子で、呆然としていた。

「もうあなたの声がわかるのよ」と私は優しく言った。

「聞こえた、赤ちゃん?」デイジーはお腹に顔を近づけた。「私たち、親友になるのよ!」


それから二ヶ月後……。

「おはよう、僕の小さなお姫様」

だいぶ丸みを帯びた私のお腹に向かって、カエランが優しい...

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