第100章 真相

原村美保子は、あのメッセージを送信し終えると、誰にも気づかれないようにこっそり洗面所へ滑り込んだ。

ほどなくしてスマートフォンが鳴る。表示された名前は荻原和夏。美保子の顔にぱっと喜色が差し、すぐさま蛇口をひねった。

ざあああっ、と水が落ちる。洗面所に反響するほどの大きな水音が、着信音をきれいにかき消した。

それから美保子は用心深くドアへ視線を走らせる。ガラス越しに人影はない。――よし。

彼女は通話を繋いだ。

繋がった瞬間、受話口から冷えきった声が突き刺さる。

「あのメッセージ、どういう意味? もし私を騙したら……絶対に許さない」

「騙すつもりなんてないわ。あなたのお母さんのあの...

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