第22章 ぎこちない曖昧さ

冴島零はそっと視線を走らせた。すると、荻原和夏がどこか妙な目つきでこちらを値踏みするように見ている。胸の奥がざわつき、喉が無意識にこくりと鳴った。

「なんでそんな目で見てるんだ? 俺の顔、汚れてるのか?」

慎重に問いかけながら、目玉だけをぐるりと動かす。だが自分の顔に何かついている気配はない。

それでも荻原和夏の視線は外れない。やがて彼女は、長い溜息をついた。

「……ベッドに下ろすんじゃなかったの? ずっとベッドの横で抱えたままって、疲れないの?」

「疲れない。いつも持ち上げてるバーベルより軽いし」

冴島零は得意げに口角を上げた。だがその瞬間、荻原和夏の目がさらに不可解なものへ変...

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