第47章 隠された危険

工藤夢乃は、かつて学校で自分に言い寄ってきた男の顔を思い出していた。

加藤大和――その名を聞いただけで、生理的に背筋が粟立つ。

夢乃が彼を嫌った理由は単純だ。周囲から、あの男は少し――いや、かなり歪んでいると聞かされていたから。

加藤大和と付き合ったことのある女は、口を揃えて言った。

「あの人、変な性癖がある」

ベッドの上で相手をいたぶるのが好きで、相手が泣いても止めない。酷いときは、病院送りになった女もいる、と。

訴えた者もいたらしい。だが加藤家は金に糸目をつけず、揉み消した。

そんな噂が積み重なり、工藤夢乃は彼の告白を断った。

――けれど今。

夢乃が警察署から出るには、...

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