第55章 新たな誤解

翌朝、冴島零が目を覚ますと、傍らでは荻原和夏がすやすやと眠っていた。彼女の寝息を聞きながら、零の口元に、思わず幸福そうな笑みが浮かぶ。

昨夜の零は、正直なところ限界だった。

和夏は口で、その「溜まりに溜まったもの」を丁寧に解放してくれたのだ。

口は、まるで別物だ。

膣ほど強烈ではない分、快感の波が決定打になりにくい。だからこそ――昨夜は射精に至るまで、優に2時間以上かかった。

疲れ切った和夏は、朝になっても深く眠っていた。

目を開けた瞬間、スマホの画面に表示された時刻を見て、血の気が引く。

「……やばっ。遅刻する! 冴島零、あんた私のアラーム止めたでしょ!」

和夏は勢いよくベ...

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