第58章 まだ早い

駆け寄ってきた数人の男たちが、荻原和夏の前に横一列で立った。誰もが口を揃えたように、ひどく悔しそうで、そしてどこか被害者面ですらある。

中央に立つ、頭頂が少し薄い男が、情けない目で荻原和夏を見上げた。

「荻原先生っ……病院に運び込んだペットたちは、俺たちが野外で保護したんです! 俺たちだって動物が好きなんですよ、虐待なんてするはずない! 見つけたときには、もう骨折してたんです!」

周りの男たちも、我先にと重ねる。

「そうです! 俺ら、ほんとに何もしてません!」

「俺ら、変態じゃないっすよ!」

「冴島さんが心療内科にも連れてってくれました! これ、検査結果です!」

男たちは次々と...

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