第59章 矛盾と衝突

村野華香の言葉は、皆の賛同を得られなかった。少なくとも野口友樹だけは、絶対に首を縦に振らない。

野口友樹は眉をひそめ、村野華香をまっすぐ見据えて荻原和夏をかばった。

「村野さん、正社員登用なんて手続きの話でしょう。論文がこれだけ評価されているなら、前倒ししたって何も問題ないはずです。インターンの皆さんに不満があるなら、荻原さんの論文を公開して見学してもらえばいい。実物を見れば、誰も文句は言わなくなると思います」

その発言に、会議室のあちこちから同意の空気が広がる。だが村野華香は、頑として譲らない。

「野口友樹さん、言い方を改めてください。インターンの論文を公開したら、比較や嫉妬を煽り...

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