第109章

 彼女は自分の口を塞いでしまいたかった。これ以上、耳まで熱くなるような声を漏らさないように。

 けれどルシアンは、セレステが手を持ち上げた瞬間にはもう、その意図を察していた。自由だった唯一の片手まで乱暴に引き寄せ、自分の掌の中にまとめて押さえ込む。

 その途端、動きが一段と速くなる。セレステは堪らず唇を噛んだが、それでも喘ぎは唇の隙間から零れ落ちていく。

「んっ……だめ……もう、やめて……」

 波のように押し寄せる反応は、先ほどよりもさらに激しくなり、セレステのこめかみにじっとりと汗が滲む。ついに根負けして、か細い声で許しを乞い始めた。

 下腹の奥が、きゅうきゅうとすばやく縮んで、...

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