第118章

 イザベラはがばっと顔を上げ、ヒステリックな悲鳴を上げた。

「ルシアン! 頭おかしいのよ、あんた! 絶対にイカれてる! エミリーが死んでなかったら、あの女セレステになんて、何の価値があるっていうの?! あの女はそもそも、あんたの妻にだってなれてないはずよ! それなのに今さら庇うってわけ?! エミリーに顔向けできると思ってるの?! あんたの良心はどこに置いてきたのよ?!」

 ルシアンは、彼女が醜態をさらして取り乱していくさまを、無表情のまま眺めていた。

 イザベラがもがき疲れ、喉も絶叫しすぎて掠れてしまったころになって、ようやく冷ややかに口を開く。

「俺がエミリーに対して、胸を張れるか...

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