第130章

 セレステの目は、ぱっと輝きを放った。

 信じられないといった面持ちで、アントニオを見つめる。

「本当? 彼……本当に、私がテラスを飾り付けてもいいって言ったの?」

 アントニオは微笑んで頷いた。

「はい、奥様。ルシアン様から直接、そのように仰せつかっております」

 セレステの蒼白な頬が、たちまち興奮で朱に染まる。脚の怪我すら忘れ、無意識に立ち上がろうとしたところを、傍らに控えていたマーサがすかさず抱きとめた。

「危のうございます、奥様!」

「大丈夫、何ともないわ!」

 セレステは、込み上げる喜びを隠しきれない。

 数人のデザイナーたちを振り返り、待ちきれない様子で声を弾ま...

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