第134章

 アントニオは仕方なく一旦諦め、全身の体重をかけて扉を押さえ込んだ。

「中の奴ら、よく聞け! 外にいるお前らの護衛は、もう半分以上片付けた! 痛い目を見たくなければ、さっさとルシアンを渡せ! 俺たちの狙いはあいつだけだ。死にたくなければそこをどけ!」

 扉の向こうから喧しい怒声が響き、直後、またしても扉が大きく蹴りつけられた。

 アントニオはくぐもった呻き声を漏らすが、歯を食いしばって持ちこたえ、どうにか首を巡らせてテラスの奥へと視線を向けた。

 そこには、すでに半ば意識を失いかけているルシアンを支えるヴェロニカの姿があった。

「どうすればいいの!? もう扉が保たないわ!」

 彼...

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