第144章

 ――本物の銃だ。

 長年、銃を扱ってきた者が間違えるはずがない。

 それに、あの銃声を聞いただけで、ルシアンには実弾が放たれたのだと判別できた。

 さらに言えば、もしセレステの反応がもうほんの少し――コンマ数秒でも遅れていれば、彼女の頭は確実に撃ち抜かれていたことも見て取れた。

 カルテは偽造できる。診断には誤差が生じることもある。セレステの証言だって、自身の罪を逃れるための作り話だと解釈することすらできた……。

 だが、この動画は違う。第三者によって偶然記録されたこの映像は、彼がこれまで縋ってきた自己欺瞞の言い訳を、一瞬にして木端微塵に打ち砕いた。

 もし単なる芝居だったなら...

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