第148章

 催眠は順調に進んでいた。

 七日目になると、ルシアンは病室の外で彫像のように立ち尽くしていた。

 丸七日間、彼はセレステと顔を合わせる勇気を持てずにいた。

 彼女が眠っている時でさえ、ようやく訪れた平穏を破ってしまうことを恐れ、ルシアンは中へ足を踏み入れることができなかった。

 ふいに、押し殺したような嗚咽が病室から漏れ聞こえてきた。

「ううっ……どうして……どうして私にこんなひどいことをするの……」

 ルシアンは弾かれたように顔を向けた。

 カーテン越しでは中の様子は窺えないが、セレステの苦痛に満ちた嗚咽が激しさを増していくのははっきりと聞き取れた。

「パパ、ママ……昔か...

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