第201章

 マークが部下を引き連れてその場所へ辿り着いたときには、すでに再び夕闇が迫っていた。

 血のように赤い夕陽を背に、ルシアンはセレステを抱きしめたまま座り込んでいた。

 マークは深く、長く息を吐き出した。

 二時間前、彼はアントニオの遺体を収容したばかりだった。

 その死に様はあまりにも凄惨で、発見されたときには黒焦げにねじ曲がった半身しか残っておらず、その手には弾の尽きた銃が死後硬直で固く握りしめられていた。

 マークは一目見ただけで、胃の中のものを吐き出しそうになった。

 あの一瞬、セレステと子どももろとも灰になってしまったのではないかという絶望が脳裏をよぎった。

 だが、よ...

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