第233章

 ルシアンの声は震えを帯びていた。

「すまない……セレステ。俺が……浅はかだった」

 それでも彼は膝をついたまま彼女を見上げ、その瞳にはまだ縋るような微かな期待が宿っていた。

「だが、君を愛しているのは本当だ。まさか……少しも信じてくれないのか?」

「信じるわ」セレステは静かに応じた。「今のあなたの言葉は、真実なのだと」

 ルシアンの瞳に、ぱっと光が点る。

「けれど、ルシアン」セレステは言葉を継いだ。

「私を愛しているからといって、かつてエミリーに向けた想いまで、すべて否定できるの? それに、彼女を生身の人間としてではなく、庇護すべき花のような存在だと言い放った。そんなあなたに...

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