第234章

 書斎にて、アンドレはルシアンと向かい合って座り、熱心に語りかけていた。

 だが、ルシアンの心はここにあらず、言葉の多くは右から左へとただ通り過ぎていく。

 さすがに気付いたのか、アンドレはたまらず声をかけた。

「ヴィトーリさん、このプロジェクトの将来性について、どう思われますか?」

 ルシアンはようやく我に返った。

「悪くない。だが……一つ折り入って頼みがある」

 顔を上げ、苦しげな眼差しをアンドレに向ける。

「このプロジェクトを……全力で推し進めてくれないか。どれほど金がかかろうと、どれだけのリソースを注ぎ込もうと、どんな困難が立ちはだかろうと構わない。どうか……実現させて...

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