第66章

 カチャリと音がして、手首を縛っていた拘束具が不意に緩んだ。

 続いてもう片方の手、そして足首も。

 不意を突かれたセレステは、力のない身体を冷たい鉄の台から滑り落とし、コンクリートの床に勢いよく打ち付けられた。

 骨が軋むほどの痛みが走ったが、突然取り戻した自由に対する戸惑いが、彼女の心を一瞬よぎった。

 ――私に手を出さないの?

 ――そんなはずがない!

 セレステの心に急激に警戒心が芽生え、反抗しようとした瞬間、首元が乱暴に締め上げられた。

 冷たい鉄の鎖がカチャリと音を立てて施錠され、彼女を完全に押さえつける。

 見下ろすと、まるで家畜につけるような首輪状の鉄の鎖が、...

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