第9章

 キャサリンの手に握られたその写真をじっと見つめていると、頭の中で何かがゆっくりと回り始めるのを感じた。

 写真は砂浜で撮られたもので、背景には午後の陽光で白く飛んだ海岸線が写っている。人混みの中に私がいた。当時の私はまだ十五歳で、集団の端に立ち、服は濡れたままだった——それはチャリティーのヨットイベントで、ハートリー家が体面を保つために私を連れ出した時のことだ。あの日の太陽がひどく照りつけていたこと、砂が足の裏を焼くように熱かったこと、そのすべてを覚えている——

 そして、あの少年のことを思い出した。

 波が打ち寄せた時、彼が波にさらわれたことに誰も気づかなかった。私はたまたま振り返...

ログインして続きを読む