第48章

大野友菜はようやく、何の妨げもなく別荘へ駆け込んだ。先に電話で知らせておいたおかげで、使用人がすぐに門を開ける。

中へ入るなり、友菜は部屋中を見回し、菊地杏奈の姿を探した。

「杏奈は? どこにいるの!」

制止しようとする使用人を押しのけ、友菜は階段を駆け上がる。二階の部屋を一つずつ当たろうとした、その瞬間――廊下の突き当たりの部屋のドアが先に開いた。

髪を乱した菊地杏奈が、ふらりと姿を現す。

宿酔いで頭が割れそうだ。昨夜眠った客室は、葉山陸斗が帰宅しない時によく使う部屋らしい。目覚めた時も、特に違和感はなかった。

着替えた杏奈を見た途端、友菜の心臓が喉まで跳ね上がった。駆け寄って...

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