第49章

菊地杏奈の言葉に、大野友菜はいったん胸を撫で下ろした。ハンドルを切ると、そのまま車を脇道へ滑り込ませる。

二人はコンビニでサンドイッチを二つ、牛乳を二杯買い、店内の隅に陣取って簡単に腹を満たした。

が、ざわついた空気に紛れると、友菜は結局あの二人の話を蒸し返してしまう。

「昨日さ、市役所の入口で杏奈を拾ったとき……菊地美波、絶対見たんだよね。あのとき葉山陸斗は記者に囲まれてたでしょ。でも昨日出回ってた取材の切り抜き見た感じ、葉山陸斗もそんな長居してない。なのに菊地美波、あいつの目の前でどうやって消えたの?」

杏奈は無表情のままサンドイッチにかぶりつく。

疑ってはいる。けれど直感が告...

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